今後数回にわたり、先生方の素朴な疑問である「開業コンサルティングとは何をするのか」について具体的に書きます。今日は、その1回目です。
一般的には、開業コンサルティングは、「開業についての相談を受け、その内容につき分析して診断をし、それに対する各種の助言や指導をする」と定義化されるでしょう。
抽象的には、このように言えますが、そう簡単ではないです。例えば、場所選定について、どこがいいのかと相談を受けた場合、単純に数字データを見て、この地域は人口が多く、競合が少ないので良好な開業場所です、と簡単には答えられません。
何故なら、人口が多く競合が少なくても、犬猫の飼育率が極端に低かったり、低所得地域だったり、適切な物件が殆どない等、実際に開業準備を進め、開業を成功に収める各種の条件を総合的に判断する必要があるからです。
この判断は、日頃の勉強と多くの経験がものを言います。単純に開業準備の勉強深くしているだけでは駄目で、多くの実際の経験を踏む必要があるのです。そして、その経験の多くが成功事例でなければなりません。失敗の経験が全くないコンサルタントはいないとは思いますが、それをどうフォローし(開業準備作業は思いもよらない事も多々起こります)、成功に導いていくかがコンサルタントノ腕の見せ所だとおもいます。