2009年02月03日

開業準備で大事なことA

今日は、A「開業場所を慎重に選定すること」 という点について書きます。開業場所の選定がいかに大事かは、私の経験上からも言えます。

こんな例がありました。N院長(40歳、男性)は、千葉県で平成20年7月に開業しました。開業準備は、平成18年後半からはじめ、開業場所の選定に約10ヶ月かかりました。けっこう時間をかけた方だと思います。

最初は、エリアを決めテナントを探していました。ほぼ毎週2、3物件見て歩き、よい物件を探しました。この物件情報は、主に私が提供していました。不動産屋さんが使う物件検索システムを中心におき、場合により地元の不動産屋さんから物件情報を仕入れていました。

私としては、これはいい!と思う物件が幾つかありました。幹線道路沿いで駅前に近く目立つ物件、大型スーパーに隣接した物件、周辺に競合が1件しかない物件などです。しかし、N院長は、中々OKを出しませんでした。そして物件情報を提供し始めてから半年くらいして、テナントばかりでなく、「チャンスを広げるため、土地も探しましょう。」と方針を広げてきました。

N院長は、開業のための自己資金がかなりありましたので、土地を買い建物を建てての開業も内容次第では無理がありませんでした。土地であれば、選択肢が広がると考えたようです。地方では土地購入、病院建築の選択肢は十分可能ですが、千葉では多少無理な部分があります。なぜかと言うと、開業に適する場所の土地代が高いからです。しかし、院長先生の希望を取り入れて、土地面積を狭めて探す事にしました。

土地についてもやはり中々いいものが出てきませんでした。良さそうだと思うものは、価格が高かったり、面積が狭かったりと思うようなものは出てきませんでした。土地情報の収集も不動産屋さんからの情報が中心です。院長自身も時々自分で探していました。

土地を探して2ヶ月くらいしたら、新興の住宅地の中にいい土地が出てきました。面積が52坪、価格が3400万円ほどでした。予算上どうにか買えるので、診療圏調査を10日以内で仕上げることにして準備を始めました。そしたら、その物件を出してくれた不動産屋さんから、この物件は先客が付いたとの連絡がありました。私は、何とか手に入れたいと思い、「多少の条件アップは飲むから当方に」と不動産屋さんに伝えました。しかし、先客はいいお客さんのようで、やはり条件アップをしてその土地を確保したようです。N院長も残念がり「Fさん何とかして」と言ってきましたが、先客さんのほうが強かったようです。結局、その土地は手に入りませんでした。

その為、N院長と相談をし、2人で手分けをして探す範囲を広めました。N院長が、駅前の少し狭い土地(32坪)を探してきました。近隣が商業地域なので、病院部分を25坪取れます。生活道路に面した駅もすぐ近くなので認知度も良好です。私は「いい物件ですね。すぐ診療圏調査をしましょう」とN院長に言い、調査に取り掛かりました。今度は、先客にとられないように予約を入れました。10日で調査をあげ、内容を検討しました。

人口、世帯数が多く、競合は7軒とやや多かったですが、2軒ほどは高齢の院長先生で、病院として機能不全の状態でした。住民の聞き取り調査でもあまりいい病院(競合として手ごわい)がありませんでした。この点に着目して、ここで開業することにしました。

その後の手続きや準備は順調に進み、平成20年の夏には開業しました。現在、月の売上げ150万円を超えています。(半年の売上げは月平均100万円を超えています。)途中どうなるかと本当にひやひやしましたが、結果として大当たりの開業場所でした。
やはり慎重に場所探しをした結果だと思います。


posted by 動物病院開業研究会 at 13:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 開業準備で大切な事&やってはいけないこと | 更新情報をチェックする
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